屋根・雨漏りの調査員のブログ

屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。仕事であり、趣味である屋根・雨漏り調査などからリフォーム・メンテナンスに関するお役立ち情報を誠実にわかりやすく書いています。

耐震性に関する講演会 (瓦との関連性)

昨日は、建物の耐震性に関して勉強しました。

住宅の構造計算・壁量計算の考え方をざっと教えていただきました。


耐震2


木造2階建て住宅は4号建築物で、構造計算ではなく、仕様規定である壁量計算を行っています。


地震では、建物重さに比例して、力がかかるため軽量の方が有利です。

しかし、建物重さに合わせて壁量計算が行われているため、屋根材が瓦でもスレートでも耐えうる構造になっています。(瓦の場合、壁量が多くなります。)

新築では、全く関係ありません。


それでは、なぜ地震で瓦が問題にされるのでしょうか?

2つの現象のためです。


?瓦屋根の建物が倒壊した現象(阪神大震災など)

瓦が重いために、倒壊したというイメージが強いですが、これらの多くは、旧耐震基準以前(1981年5月以前)の建物が倒壊しています。以下の問題がある建物となります。

●壁量が足らない(耐震性がない)

●壁の配置バランスが悪い

●柱脚・柱頭の接合部で金物が使用されていない

●基礎が無筋コンクリート・ひび割れが入っている

●建物の一体性がない

●腐朽や蟻害が発生している


?瓦屋根の部分が破損・落下した現象(東日本大震災など)

瓦が重いために、建物が倒壊したわけではありません。瓦の施工法が旧工法であったために、瓦屋根が破損しました。

●瓦屋根が旧工法であった


以上2つの現象をよく考えてみると地震被害と瓦の重さは直結している問題ではないと思います。


実際、「木造住宅の耐震補強の実務」では、旧耐震基準の建物の耐震補強では、耐震補強計画を立てる際のポイントについて、部位別に整理して、建物全体を考えて効果的に耐震性を高めることが必要としています。


耐震3


上の?の●が(1)〜(6)まで並んでいます。

建物の軽量化は(7)その他扱いです。


つまり、屋根の軽量化は2割程度効果はありますが、耐力壁・接合部・劣化の影響はもっと大きいオーダーとなるそうです。

耐震補強では、耐力壁・接合金物・劣化補修の方が優先であり、費用対効果も格段に大きくなります。


リフォームにおいて、屋根の軽量化で耐震化になるかどうかは、全体の耐震補強計画を考えないと判断できませんので、安易な屋根軽量化セールス(金属屋根系の屋根診断士)には、十分ご注意ください。

また、軽量な屋根材に交換するデメリットとして、「屋根瓦の遮音性、断熱性、耐久性など居住者に影響することを施主に伝えることも必要である。」と記載されています。


一方、新築では、屋根材の重さに合わせた耐震性(壁量)を確保していますので、重さだけにこだわらず、耐久性・遮音性・経済性(ランニングコスト)・デザイン性も考慮してください。特に、経済性(ランニングコスト)は長寿命住宅では大きな差となりますので、ご承知ください。


最後に、?の瓦の施工法は、現在は耐震性のある工法となっていますが、新築・リフォームを問わず「ガイドライン工法」と言っていただければより安心です。  (#⌒∇⌒#)ゞ




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創業1868年(慶応4年)三州瓦製造・販売・工事 kao

住宅調査・雨漏り調査  ()藭清(かみせい)

神谷 昭範(かみや あきのり)です



【趣味】旅行、野球観戦、自転車、スイーツ食べ

【資格】(JSHI)(住管協)ホームインスペクター

    住宅メンテナンス診断士
   二級建築施工管理技士

(株)藭清ホームページ:http://www.kamisei.co.jp

雨漏りホームドクターhttp://www.kamisei.co.jp/amamori/
     
所在地:愛知県半田市高浜市

フリーダイヤル:0120-951-890

調査場所:名古屋・安城刈谷・岡崎・豊田・三河・知多 等

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